疑問に回答!

〔素朴な疑問〕住宅ローンを組む際のポイントを解説 ー 第三弾 変動金利・固定金利どっちがいい? ー

こんにちは!しろくまです。

今回は、住宅ローンシリーズ第三弾、住宅ローン 変動金利・固定金利についてお話します!

これまで借入金額・借入期間のお話をしてきましたが、金利の種類(変動金利・固定金利)については、あまり馴染みの無い方も多いと思います。

細かい事のように思えますが、思った以上に後々効いてくるので、是非ご覧いただければ、と思います。

金利の種類 ー変動金利・固定金利ー

金利の種類には変動金利と固定金利の2種類があります。

  • 変動金利 毎月金利が変動
  • 固定金利 3年、5年、10年等一定期間金利が固定される

基本的に固定金利は変動金利よりも金利が高いことが多いです。

余談ですが、その理由は、固定金利の場合、金利変動リスクを銀行側が負う分の追加費用があるからです。

銀行はお金を預金者から借りて、他の人に貸す商売です。大多数の預金者から普通預金として毎月変動する金利で借りており、貸している住宅ローンの変動金利と連動するため問題ありません。

一方、固定金利だと、3年なら3年、5年なら5年、10年なら10年と住宅ローンの金利は変動しませんが、銀行が預金者に支払っている普通預金は変動してしまいます。

金利が変動して損をしてしまうリスクもある訳で、そのため銀行は余分なお金を手元に置いて備えたり、金融市場で変動金利を売って固定金利を買ってくるといったことをして、リスクを処理しなければならないのです。

固定金利が変動金利より高い分はこうした処理のための費用ということになります。

逆にいうと、変動金利の場合、こうした金利変動リスクを住宅ローンを借りる人自身が負うことになります。
こうしたリスクを処理するため、住宅ローンを借りる人自身が余分なお金を手元に置いて備える等の準備を、固定金利以上にしていく必要がある、ということです。

しばらく低金利が続くから変動金利?

現状、変動金利を借りている人の方が多い気がします。

固定金利よりもやはり変動金利の方が低く、しかも低金利が長く続いていることもあり、固定金利にして余分な金利を払おうということにはならないからだと思います。
(かくいう、僕も変動金利です…)

とはいえ、金利が全く変動しないかというとそういう訳ではありません。

極端ですが30年位前には定期預金(1年)5~6%といった時代もあった訳で、長期間に及ぶ住宅ローンの間に金利がどうなっていくかを見通すことは誰にもできません。

結論 変動金利・固定金利どっちでもいいが、変動金利の場合は備えを怠らないようにしよう

僕は変動金利でも、固定金利でもどちらでもいい、但し変動金利にする場合はその分資金を余分に蓄えることで対処すべきだと思っています。

変動金利にしておいて、大きく金利が変動した際にも、資金をしっかり蓄えておければ、返済額が増えても対応できますし、繰上げ返済で借入を減らすこともできます。

また、借りる際には、今の変動金利ではなく、今の変動金利+0.5~1.0%になったら返済額がどうなるのか、しっかり確認しておくことが重要です。

変動金利は安いから、と安易に飛びつくのではなく、こうした備えを自分でしておくことを意識しておくことが重要です。

こうした備えておくといったことが面倒、不安だ、ということであれば固定金利にするので問題ありません。
5年、10年先のことなんて誰にも分かりません。転ばぬ先の杖として、固定金利にしておくというのは、有り得る選択肢だと思います。

自分の性格に合わせて、変動金利・固定金利、好きな金利を選択しましょう。