こんにちは!しろくまです。
今回は、住宅ローンシリーズ第二弾、住宅ローンの借入期間についてお話します!
借入期間は長ければ長い方がよい?
住宅ローンの金額は多ければ多い方がいいという訳ではない、返済額やリスクヘッジ等のバランスを取って借入金額を決めた方がいい、と前回お話しました。
では、借入期間はどうでしょうか?
僕はこれについても借入に伴う返済額やリスクヘッジのバランスを取るべきだと思いますが、ある程度長期間余裕を取ってもいいのではないか、と思っています。
その理由を説明していきます。
① 借入期間を長くとっておけば、その通り長くする選択肢も繰上返済で短くする選択肢も確保できる
借入期間を長く設定しておくと良い理由、一つ目で上げるのは、実際借入期間を長期で確保しておけば、実際に借入期間を長期間にすることも短期間にすることもできる選択肢を確保できることです。
例えば期間35年で借入した場合、35年間満期まで借入を返済し続けてもいいですし、その前に繰上返済して借入期間を短縮することもできます。
逆に期間20年で借入した人が30年に期間を延ばすことは簡単ではありません。
借換えで期間を延ばすことは可能ではありますが、借換えによって手数料や諸々のコストが発生します。
(もちろん繰上返済でも一定のコストがかかりますが、借換えのコストよりは低くなります)
不確実性の高まっている現在においては、どういった変化が自分に起こるか、降りかかるかはわかりません。
ある程度余裕を持った借入期間にしておいて、余剰資金が出れば期間を短縮する、なにかあれば長期間借入しておく、といった柔軟性を持っていくことは悪いことではないと思います。
② 現状低金利が継続
借入期間が長期間に及ぶと、その分借入金利が発生します。
ところが、現状は低金利が続いています。
変動金利で0.4~1.0%程度、フラット35固定金利で1.35~2.15%の低さです。
これらのコストを期間変動のコストとして見込めるのであれば、期間を延ばすのも選択肢の一つなのではないかと思います。
金利は変動する、急上昇したらどうするのか、という意見もあると思いますが、そのために繰上げ返済できるだけの資金を貯蓄していくことが重要だと思います。
貯蓄した資金を運用しつつ、金利が高騰した場合はその資金を繰上げ返済に回して利息を減らす・期間を短縮する…。
マイホーム購入後はこうしたことを考えながらやりくりをしていくと、多くのリスクを減らしていくことが可能になります。マイホーム購入後の収支についても、色々想像して計画してみることをお勧めします。
何歳まで返済するのか
これまで借入期間はある程度長めに取った方がいい、というお話をしてきました。
それでは、最長の借入期間を取ればいいのか、というと、まあそれもありうる選択肢だと思いますが、一つ考えておくべきなのは『本当にそんな歳まで返済するのか』ということです。
例えば多くの金融機関で完済年齢は80歳位ですが、80歳まで返済していくことはあるのかというと、多くの人はそうではなく、その前に得られる退職金での返済を見越していると思います。
そういった観点から、毎月の返済額に問題なければ、退職年齢+α程度でもいいのではないか、と思っています。
もっとも、借入期間を短くすると毎月の返済額が高くなってしまうということもあります。
こうした点を考えながら、バランスを取って期間を設定することが重要だと思います。
まとめ
以上の通り、結論は借入金額の時と同じく「バランスを見て設定」、ということでした。
個人的には借入期間については、低金利環境が継続しているので、可能であればある程度余裕をもって設定しても良いのではないかと思っています。
不確実性の増している現在、それでも長期目線で自分の生活や環境を想像していかないといけない住宅ローンは何が正解ということはなかなか見通せないですが、低金利という有利な条件をうまく活用してみるのもいいのではないでしょうか?
ここまでお読み頂き、ありがとうございました。