疑問に回答!

〔素朴な疑問〕『戸建・マンション』問題① 戸建派・マンション派の主張から考えます!

こんにちは!しろくまです。

前回もお話してきました、マイホームを所有すべきなのか、賃貸すべきなのか、永遠の問題についてお話してきました。

今回は、自分の価値観で「マイホームを購入しよう!」と決めた人が次にぶつかる「戸建に住むのか。マンションに住むのか」という次なる永遠の問題について、僕個人の思うことをお話ししたいと思います。

これを読めば、自分の購入するマイホームを戸建にするかマンションにするかの参考になると思います。
是非、これを読みながらも、自分はどう思うか、考えてみて頂ければ幸いです。

結論 これも自分の価値観次第!

結論から言うと、戸建・マンションどっちにすべきかはその人その人の価値観次第です!

白けないでください…。
でも事実、戸建には戸建の良い所、マンションにはマンションの良い所があると思うんです…。

それなのに、雑誌やネット記事などでは、「戸建を買うなんてありえない!」とかいった、これまた一方的な回答が結構はびこっています。

一方で、「それはその通り!」という理由もあります。

今回は、戸建派・マンション派それぞれの主張を見てみて、自分の思う所についてお話させて頂ければと思います。

「マンション派」の主張

それでは、最近ますます意見が強まっている、賃貸の意見を見てみましょう。

① 戸建ては時代遅れ!今の時代はマンション

時々こういう言説が時々雑誌やネットでも出てきたりします。

よくよく読んでみると、「マンションの方がお得」とか「職住近接」とか別の理由が出てくることが多いです。

こういった別の理由がいかに自分の価値観にとって合っているのか、という所を確認すべきで、「時代遅れ」といった一方的な言葉自体は気にする必要がないと思います。

② マンションの方が経済的にお得。

定番の理由です。確かにその可能性は一定程度高いものの、物件や前提条件次第なので、注意が必要です。

こうした理由が挙げられるのは、かつて都心から離れた郊外に広い新興の戸建を買うことに人気があったのに対し、今は駅近で利便性の高いマンションの方に人気が高まっているからです。

確かに、マンションの人気が今後も維持されていくのであれば、この可能性も高くなります。

但し、これも物件によって違うということは認識しておく必要があると思います。

例えば、駅に近いか遠いかといったこともありますし、その駅自体の価値が高いかどうかが重要です。

マンションのメリットの多くの部分を利便性、しかも立地が占めていることを考えると、この立地の選択は間違えた物件んを買ってしまうと、目も当てられないということです。

また、価値観によってももちろん違います。

「子供が回りを気にせず走り回ったりできるような家に住みたい!」とか、「大型犬を飼いたい!」という方から見ると、経済性は多少落ちてもやっぱり、戸建ということもあるでしょう。

なので、この辺は自分の価値観とのバランスということになってくると思います。

③ 売買しやすい(流動性が高い)

戸建は売るのがなかなか大変ですし、建物をなかなか評価してもらえませんが、マンションは戸建より売買しやすいですし、建物も評価してもらえます。

マンションの方が売買しやすい、これはその通りです。

人生の中では転勤といったこともあるかもしれないですし、子供が成長して出て行ってしまい部屋が余ってしまった、そういうこともあるでしょう。

そうした時にマンションであれば売買がしやすいので移動が容易になります。

ただ、もちろんそんなことよりも住まいの快適性・個別性を求める人は戸建でしょうし、異動等はあり得ない、一生ここに住み続けたい!という人もいるでしょう。また、異動や生活の変化を気にするならむしろ賃貸の方が対応できるのでは、という論点があります。

この辺のバランス感はまさに人それぞれですので、お好みで判断して頂ければ、と思います。

④ 職住近接、通勤時間の短縮

ビジネスマンであれば、通勤はどうしても避けられないものですが、郊外にあることが多い戸建住宅からの通勤は、マンションに比べその負担が大きくなってしまいます。

首都圏など通勤片道1時間はざら、1時間半、2時間といった猛者もいるでしょう。

通勤片道2時間だと往復で4時間。睡眠時間を8時間とすると、人生の4分の1を移動に使っている!といった主張もされます。

そのような文脈で「できるビジネスマンは自分の時間を大切にする。だから郊外の戸建にはすまない」とか色々言われたりしますが・・・。

とはいえ通勤時間を短くしようとすれば現実問題高い金額を出さなければならなくなります。そうすると、本来使いたい所にお金を使えなくなることと通勤時間を天秤にかける必要が出てきます。

また、通勤時間は確かに苦痛だと思いますが、やり方によっては色々なことに使える時間です。

読書をしたり、スマホを使ったり、はたまた座れるなら睡眠時間としても使えるでしょう。

そうした諸々のバランスを考えた上で最適解を考えて頂ければ、と思います。

「戸建派」の主張

それでは、次に所有派の理由と反論を見ていきましょう。

⑤ マンションだと買った後でも、管理費や修繕積立金、駐車場代がかかって損!

戸建派が経済面でまず主張するのは、マンションで月々発生する固定コスト。

管理費、修繕積立金、駐車場代・・・。

マイホームを買ったはずなのに、結局賃貸と同じように、月々3~6万円程度、お金が飛んでいきます。

一方、戸建だと、上記のどれも月々は発生しません。なので、戸建の方がお得!かというと、そんな簡単な話ではありません。

戸建だって、定期的に修繕は必要になります。湯沸かし器が壊れたり、外壁のコーキングと言われるタイルとタイルの継ぎ目の部分が割れたり、雨漏りが、とか以外に修繕がかさむものです。

戸建でも大体10年周期で屋根や外壁等大規模修繕が必要と考えると、結局はそのために戸建でも定期的に修繕費を貯めていかなくてはいけません。

また、経済性は買って暮らしている間だけでなく、最後に売却する時、いわゆるEXITの時も考えなければなりません。

確かにマンションの方が毎月毎月の費用が発生しますが、最後売却する時、マンションの方が売却しやすい一方、戸建の場合、買いに来る人も”マイホーム”、”家”に対するこだわりを持っている層が多くおり、そうした人達は、他人の作った戸建をそれほど評価できません。

最悪、今建っている戸建は全く評価してもらえず、逆に買ったら解体するので、「土地代-解体費」で評価したい、という買主も現れます。

こういうと、自分は売らないから大丈夫、という人もいると思いますが、自分が売らなくても将来子供たちの代で売ることもあるでしょうし、あなた自身が病気や事故でどうしても売らなくてはいけない、という時、頼りにすべき資産であるマイホームがその役に立ってくれないと、困ってしまいます。

経済性という観点は、毎月の費用が、とか買うときにとか、そういった局所で判断するのではなく、初期(買う時)・期中(住んでいる時)・出口(売る時)の全体について、色々な前提条件を置きながら計算しないと、結局分かりません。

期中コストだけ、初期コストだけを見ると間違ってしまうので、注意しましょう。

但し、一つだけ。駐車場代は戸建派が有利になります。

勿論、全体でのコストを判断することが重要なのですが、全体のコストを計算する際には戸建派はこの駐車場代分をメリットとして考えられる、ということは覚えておいていいと思います。

⑥ 子供がのびのび暮らせる家(戸建)に住みたいむべき。

この理由で家を買う人はかなり多いのではないか、と思います。

マンションだと下や上の階を気にして、狭い中で子供にとって窮屈なのではないか、と感じるものです。

戸建であればマンションのそうした窮屈さは解決できるのですが、賃貸の戸建というものはほとんどありません。

結局、戸建に住むには買うしかない、ということになります。

ただ、これも価値観の問題です。やっぱり上記のような理由で戸建に住みたい、という人はそうすべきだと思いますが、それを実現するにはお金の問題はやっぱり出てきます。

家を買ったのに、節約・節約で苦しい生活になっては本末転倒です。

価値観は価値観で大事にしつつ、現実的にどうしていくか、やはりバランス感覚が必要になってきます。

自分らしい住まいの実現

思った以上にデザインが良い素敵な家に住みたい、落ち着ける場所、安心できる場所が欲しい、といったことをポイントに挙げる人が多い気がします。

もちろん、これは好み・価値観の話なので、こうした理由で家を買いたいとあなたが思っているのであれば、何の問題もないと思います。

ただ、そうはいってもお金の問題はどうしても避けられません。こうした思いはいいものの、経済面での課題もしっかり考えてバランスを取っていくのが現実的ではないかな、と思います。

⑧ テレワークの発達による仕事部屋の確保

これはコロナ禍の拡大により最近言われ始めたことです。

確かにマンションで子供がいる環境だと、色々気を使ったりすることも多いとは思います。

しかし、実際の所どうなんでしょう…。この理由だけでマンション派の人が雪崩を打って戸建派に転向するとは少し考えづらいような気がします。何より、マンションの販売戸数も変わっておらず好調ですし…。

これも価値観次第ですが、どうしても仕事部屋を確保したいということであれば、確かに戸建の方がやりやすい部分もあるでしょう。これも一つの選択肢だと思います。

結局「好み・価値観次第」か「物件次第」

以上、「戸建派」・「マンション派」それぞれの主張する理由を述べてきました。

結局「好み・価値観次第」か「物件次第」となります。

自分の好み・価値観を認識して、戸建・マンションを選んだのであれば、それで正解だと思います。

ただ、何も考えずに適当に決めてしまうと、後々になって「やっぱり戸建が良かった!」とか「やっぱ遠い!マンションが良い!」と言ったことになりがちです。

実際僕も先輩からこうした声を聞きました…。それで家族内がもめるとあっては、本末転倒です。

マイホームを買う前に戸建・マンションを比較して考えておけば、「でもあの時、ああ考えたら…」、「考え抜いて、マンションにしたじゃないか…」と、まだ納得感をもって生活できると思います。

そういった意味でも、戸建・マンションについて、一度は自分・家族で考えてみて頂ければ、と思います。

ここまでお読み頂き、ありがとうございました。

次回は、戸建・マンションを多数の切り口から比較してそれぞれのメリット・デメリットを考察してみたいと思います。

それでは、また!