マイホーム全般

マンション購入・マイホーム購入は結構難しい! 5つの理由

こんにちは。しろくまといいます。

このページでは、「マイホーム購入は、実は結構難しい」こと、そしてなぜ難しいのかという理由を解説します。

僕がマイホームを購入した時に思ったのは、マイホーム購入には想像以上の多くの落とし穴が潜んでいるなあ、ということです。

自分には不動産についてある程度の知識があるからまだ良かったものの、不動産業界で働いたことのない方が
マンション・マイホームを購入しようとする場合は大変だと思います。

何も考えず進んでいくのと、「ここに落とし穴があるかもしれない」、と意識して進んでいくのとでは、後者の方が落し穴の危険を回避できるのではないか、ということで、今回は「マイホーム購入が難しい」5つの理由について、取り上げていきます。

マンション購入・マイホーム購入が難しい理由 ー結論ー

結論から言ってしまうと、マンション購入・マイホーム購入が難しい理由の主なポイントは以下の項目に要約されると思います。

  1. 購入金額が非常に高額
  2. 専門知識がどうしても必要
  3. 無数の選択肢と決定までの多大な労力
  4. 味方不在の不動産業界
  5. 揺れ動く不動産市場

①~③は不動産の商品特性によるもの、④~⑤は不動産業界によるものです。それでは、解説していきます。

① 購入金額が非常に高額

とにかく不動産の購入金額は高いです。国土交通省『住宅市場動向調査』(令和元年度)によると、分譲戸建住宅の平均3,851万円、分譲マンションは平均4,457万円…。
この数値自体は大分高めの数字になっている気がしますが、土地・建物をあわせたらだいたい1千万円の単位はくだらないのではないかと思います。まさに「人生の中で一番高い買い物」です…。

ということは、この買い物に失敗してしまうと、大きな痛手をこうむることになります。
何千万円というローンを組んで購入した家が、実はボロボロで相場とかけ離れた金額で買わされていたとしたら…。百万円、下手したら1千万円単位で損してしまいます。

それどころか最悪の場合、収入でカバーしきれず住宅ローンの支払いが滞り、破産する可能性すらあります。これはあまりに過激な想定ですが、夢見て購入したマイホームで破産というのは、あまりにも悲劇です。

また、リスクが高い取引にもかかわらず、多くの人は経験を積むことなく、一発勝負を強いられます。

スーパーに行って、野菜や魚、肉などを買うとき、大抵「前買った時は大体この位だったな」とか、「この量・質だったら、これ位の値段だろうな」、という価格が頭の中で出てきて、その価格と実際値札に出ている価格を見て、「高い」とか「安い」と判断していると思います。
これは、過去経験を積み重ねてきたからできているのです。

ところが、マイホーム購入に関しては、ほとんどの人が未経験、多くて数回という状況です。
『経験がないにも関わらず、大きな失敗できない取引』、不動産取引とはそんな取引なのです…。

② 専門知識がどうしても必要

不動産取引で失敗しないようにするためには、ある程度の不動産に関する知識は避けられないと思います。

土地は様々な法律や条例で規制されており、これによって実際に何を建てられるのか、
どの位の家を建てられるのか等、使い方が決まってきます。

中には、建物を建てることができない土地というのもあります。
また、建物・設備については、新築でも中古でも、どこかが痛んでいたり、
設備が故障しているといったこともあります。

厄介なのは、この落とし穴は目に見えず、知らないと注意することすらできないことです。
現地に行ってみると普通に家が普通に建っているのに、再建築ができない物件(そのかわり価格が安くなるため、割安な物件と勘違いしてしまうと危険です…)といったこともあります。
不動産屋さんの物件資料の中でこうした情報がないかチェックしたり、不動産屋や売主に聞いてみるためにも、やはり相応の知識が必要になってきます。

こういったことは、不動産のプロに任せておけばいい、という方もいると思いますが、後述しますが必ずしも不動産屋が完全な味方とは限りません。
結局、購入者である自分で判断していかなければならない、そのために一定の知識はどうしても必要になってしまうのです。

③ 無数の選択肢と決定までの多大な労力

マイホームと一口に言っても、様々です…。

戸建かマンションか、所有か賃借か、地域や駅はどこにするか、面積はどうするか、間取りはどうするか、といった所から始まり、果ては窓枠のタイプは?とかもはやどうでもいいのでは、という細部まで、無数の選択肢が用意されています。

実はぶっちゃけてしまうと、マイホーム購入とは、こうした選択肢について情報を集め、それをもとに考え、パートナーと話し合い、決める、という恐ろしく手間のかかる、地味な作業の連続なのです…。
また、場合によっては、良い物件情報が出たらすぐに行動しないと取られてしまう!、といったスピード感まで求められる状況もあり得ます。

このため、パートナーと喧嘩になることもあります(うちも意見の衝突がありました…)。パートナーとの相応の労力と精神力、チームワークが必要になってくるのです。
相当の労力がかかるのだとパートナーと互いに覚悟して、進めていかないと、労力ばかりかかってマイホーム購入が漂流しかねません…。

こうした選択肢をすっ飛ばしてフィーリングで決めてしまう、ということも可能ですが、但しその場合、自分の望む住まいにならない可能性が高くなることは、留意しておいた方が良いと思います。

④ 味方不在の不動産業界

何だか不動産を買うのはなかなか難しそうだ。それなら、プロである不動産屋に任せてしまおう。そう考えるとしたら、それも危険なことです。
あなたと対する不動産屋は、仲介業者か売主どちらかだと思いますが、どちらにしても取引を成立させることが彼らの仕事です。
そのため、取引が成立しにくくなる情報は、こちらから尋ねないと話してくれない不動産屋も多いことは知っておいた方が良いです。

また、不動産屋は基本的には売主寄り、というのが一般的です。
分譲戸建・分譲マンションの仲介業者であれば、買主と関係ある仲介業者(下手したらグループ会社)であることが多いですし、中古戸建・中古マンション購入の際も、売主側にもともとついている仲介業者が対応することが多いため、買主であるあなたはどちらかというと、交渉上不利になりやすいです。

また、自分の友人や親族といった不動産屋さんでない人に聞いたとしても、参考になる情報が聞けるとは限りません。「今時、家なんて買うもんじゃない。賃貸の時代だよ」とか、「住宅ローンで購入代金の2倍ぐらい払わされるんだから、買うもんじゃない」とか、逆に「賃貸で家賃払ってるぐらいだったら、買った方が将来自分のものになるんだからいい!」とか…。
その人の前提条件なら当てはまるものの自分には当てはまらなかったり、中には適当だったり、無責任だったりな発言をされてしまい、余計混乱することになります…。(僕もそんなアドバイスをされました…。)

結局、買うのは自分です。人任せにせず、周りに流されず、自分で判断基準をもって、決めていく意識を持つと、より良い家が手に入る可能性が高まると思います。

⑤ 揺れ動く不動産市場

不動産市場が揺れ動く、ということも認識しておいた方がいいと思います。

例えば、リーマンショック後に都市部で住宅を購入した人の多くは、2021年5月現在不動産価格が上昇し、むしろ買った価格以上で売れる、という状況にある一方、バブル崩壊前の不動産高騰時に住宅を購入した方の多くは、買った価格より低い価格でしか売れない、という状況に陥っています。

どちらも行動は同じですが、買う時期によって、これまた損得が大きく変わってきてしまうのです。なかなか不動産市場を予測することは難しいですし、住宅購入にタイムリミットがある場合、「不動産市場を気にしていては買えないよ!」ということも実際あると思います。

ただ、不動産市場の波によって、資産の価値が変動するのだ、と知っていれば、
知らなかった時よりも避けられる可能性が上がると思いますし、納得感も持ち、
買った後もある程度備えをしながら対応していけるのではないでしょうか。

こうした知識もある程度持っておかないと、「そんなはずじゃなかった」ということにになりかねません。

準備が大切

ネガティブなことばかり書いてきましたが、ようはこうした落し穴があることを理解した上でマイホーム探しを始める前に準備していけば、100点とは言わないものの70~80点のマイホームを買うことは可能だと思っています。

次回、実際にマイホームを購入するにあたってどう進めていけばいいのか、についてお話しできれば、と考えています。

それでは、また。ありがとうございました。