こんにちは!しろくまです。
先日、物件を探し始める前にやっとくべきこととして貯蓄の話をしました。
では、お金が準備できれば物件探しを始めてもいいのか、というとそれだけで不動産業界に突撃するにはまだまだ不安です。
今回は、物件を探し始める前にやっとくべきこと第2弾、「勉強」について説明します!
「ええーっ、勉強!?」「面倒くさい…」いう声が聞こえてきそうな気がしますが、マイホーム購入に失敗しないためには、避けては通れないと思っています。(理由が気になる方は、以下のページをご覧ください)
どういった方法で知識を得た方がいいのか。個人的におすすめかな、と思う方法を取り上げたいと思います。
おすすめしない勉強方法
おすすめの勉強方法をお話しする前に、おすすめしない方法を取り上げたいと思います。
そう思うのは、マイホームの知識は一杯世の中に溢れているにもかかわらず、ポジショントークだったり、偏見だったり、聞いたことがあることを雰囲気でそのまま流している、といった情報が多いからです。
全てが全てそういった情報、という訳ではないですが、そういった危険性もあると思いながら情報に当たらないと、自分の望んでいない方向に流されることもありえます。以下、そういったものの具体例をいくつか挙げたいと思います。
① 不動産屋さんに聞く
不動産屋さんは、普通の人より不動産に関する知識を普通の人より持っています。ですので、何でも分からないことがあれば聞けばいい、というと、そうでもありません。
不動産屋さんは仲介業者で売主(マンションや戸建の分譲業者)でも、取引を成立させることで収入が得られる人達です。ですので、基本的には取引を成立させる方向の情報は出しますが、取引がなくなるレベルのネガティブな情報は出てきづらいです。
また、不動産屋さんには、できる人・できない人の差がかなり大きいような気がします。
お客さんに親身になって、色々な解決策を提示する”できる不動産屋さん”もいれば、取引が出来さえすればよく、中には大事なことを言わない、契約書や重要事項説明書も契約当日しか出してこない、果ては不動産の知識がそもそもほとんどない(”宅地建物取引士”という資格がなくても不動産屋さんはできるので、実は不動産の知識がなくても不動産屋になれるのです…)、といった”ダメな不動産屋さん”もいます。
「それなら、”できる不動産屋さん”を見極めて、その人に聞けばいい」、と言われそうですが、見極めることはなかなか難しいと思います。
また、話が戻ってしまいますが、見極められたとしても、その”できる不動産屋さん”も務めている不動産会社に責任を負っていて、多くの取引をしていきたい、というモチベーションとポジションがある、ということは認識しておいた方がいいと思います。
② 親戚や知人に聞く
では、マイホームを購入した経験のある親戚や知人に聞くのはどうでしょう?
確かに、生きたマイホーム体験談を聞くのは有意義だと思います。
どういったことを考えて購入を進めていったのか、どこが成功して、どこが失敗したのか。
参考になることも有ると思います。
但し、100%それを鵜呑みにするのは危険だと思います。
まず、そもそもの知識の問題があります。
親戚や知人は、不動産業界の人間ではありません。そのため、その人だけに適用される前提条件があったり、思い込みや勘違いもあります。
例えば、シニアの方だと、「住宅ローンで買うと家の価格の2倍以上の金利を払うんだから、やめとけ!」と言われる方がいますが、金利の高かった時代であれば合っていますが、低金利時代の今には当てはまりません。
こういったことも注意する必要があります。
また、その人の好みや価値観もどうしても入りますので、そこにも注意が必要です。
「今ならやっぱり都心のマンションだよ。戸建の時代じゃないよ」と言う人の話を、よくよく聞くと、DINKS(共働きの子供の予定のない夫婦世帯)のご家庭だったという時、子供のいるご家庭の人はあまり参考にならないかもしれません。
ある程度自分の考え方が固まっているのならいいのですが、そうでない時にこういった言葉にそのまま真に受けてしまうと、迷走してしまいかねません。
③ 雑誌
経済紙や情報誌の特集で不動産関連の話題は結構出てきます。
内容もなかなか豊富で面白いのですが、極端な内容が多いような気がします。
ちょっと見ただけでも、「オリンピック後は不動産バブルが崩壊する!」とか「マンションは今が買い時!」とか「少子高齢化により空き家だらけに…」とか…。
現実的とは思えないようなタイトルや内容が踊っています…。当たり前ですが雑誌は読者に興味を持ってもらわないと成り立たないでしょうから、このような極端であおるような記事になるのでしょうが、これからマイホームを買う人にとっては、こういった記事はあまり真に受けない方がいい気がします。
④ 謎のセミナー
不動産屋が開催しているセミナーとかもあるようですが、これもおすすめではないです。
不動産屋さんも商売ですので、どうしても彼らの商品のセールスに方向が向いてしまいます。
おすすめの勉強方法
では、一体どんな勉強方法ならいいのか、となると思いますが、僕は「本」と「動画配信サイト」をおすすめします!
① 本を読む
「マンション経済派」、「戸建こだわり派」「中古リフォーム・コスパ重視派」…。
結局好み・価値観が出ることは出てしまうのですが、ポイントは本だとそれなりに長く書かなければならないため、ある程度は理屈を説明しないと成り立たないことです。
(とはいえ、理屈が成り立たないことを平気で書いている本も結構あるのですが…。とはいえ、知人・親戚よりはまだ説明が長いので、見抜きやすいとは思います…。)
因みに、最低3冊以上は読むことがポイントです。
1冊だけだと他の「~派」と比較できず、2冊だけだと、2つの派閥の距離の中でしか判断できません。
3冊になれば、最低限バランスを見ながら、自分の考え方の軸や方向性を見出せるようになると思うからです。(但し、この場合3冊はそれぞれ大きく違う派閥の人達を選ぶことが重要です。)
「本は嫌い」「本を読もうとすると眠くなってしまう」という方もいると思います。
おすすめは、夫婦それぞれで3冊なら3冊と決めて読み、報告会を開いてお互いに本の内容と感想を話し合うことです。
こうすると、パートナーに報告しなきゃ、と本を読む強制力も働きますし、自分が読まなくてもパートナーがその本の内容を教えてくれるので、3冊読むと、結果6冊読んだのと同じになる、という点がとてもいいです。
それに、楽しいです。今振り返ってみると、マイホーム購入の時に一番楽しかったのは、パートナーと一緒にマイホームの本を読んで色々話し合っていたこういった時間だったな、と改めて思います。
本の好き・嫌いはあるとは思いますが、もしよければ是非試してみてください!
② 動画配信サイト
YoutTubeとか動画配信サイトにも、色々な人たちがマイホームについての解説をアップさせたりしています。
こちらも「~派」の人達がたくさんいらっしゃいます。本よりは雑誌に近く、若干極端な話も出てくる点は注意が必要な気がしますが、本に出てくる内容をYouTubeでもわかりやすく取り上げてくれてるものもあります。
なので、本が嫌いな人はYoutubeで面白そうなチャンネルを何個か見つけ、見てみる、というのも触りとしてはいいかな、と思います。
ここでもポイントは1チャンネルだけでなく、それぞれ異なる「~派」のチャンネルを3つ以上見ることです。
ある程度軸が固まったら、自分に合っていそうな人のチャンネルに集中していいと思いますが、自分の住まいに対する考え方が固める前は、3つ以上のチャンネルを見ておいた方が良いような気がします。
また、YouTubeで済ますだけでなく、可能であれば本も読んでみて、知識を深めると、より良いです。
最後に
「マイホームの勉強」について取り上げてみました。
「勉強」と聞くとつまらない、面倒な感じがするかもしれませんが、僕は実際に自分がやってみて思ったのは、思ったよりも実は楽しい、ということです。
現実を見る前で実務で色々面倒な作業が発生する前というのもあると思いますが、楽しむ気持ちで勉強してみてはどうかな、と思います。
それでは、今回はこれまで。ありがとうございました!