こんにちは!しろくまです。
今回は、住宅ローンについて取り上げたいと思います。
ローンを組むという経験はマイホーム購入までの間にそれほど無い方が多いと思います。
今回は住宅ローンを組む際に考えるべきこと、気を付けるべきことシリーズの第一弾として、借入金額について考えてみたいと思います!
借入金額は借りられるだけ最大限借りるべき?
住宅ローンの金額はどれ位が適切なのか?
僕は毎月のローン返済額から見て、ある程度余裕がある位まで、と思っています。
『借りられるだけ最大限借りておけ!』『自分の年収で借りられる額一杯に借りても問題ない』
といった意見も時折聞きますが、あまりオススメできません。
その理由としてあげられる2点について考察していきたいと思います。
① 金融機関がそこまでなら返せると言っているラインなので、問題ない
これは正直、違うと思います。
金融機関はあなたが返済できるだろう金額の最大額を示しているのであって、あなたの生活レベルを保証してくれている訳ではありません。金融機関は実際、あなたの年収だけではなく購入するマイホームを担保として見ています。あなたが払えなくなっても担保で回収できる可能性が高い、と踏んでいるだけなのです。
実際、借り入れできる最大額一杯まで借りると、手取りの30~40%と非常に重い返済額となります。
年収の半分程度をローン返済で持っていかれるのに耐えるのはなかなか難しいですし、払えたとしても、かなりの節約を強いられることになります。
立派なマイホームで極貧生活を送る、となってしまうと笑うに笑えません。
② キャッシュポジションを良くするべき
これには更に2つの理由が考えられます。
②-1 お金を一杯借りて運用すれば儲かる
住宅ローンは非常に低利です。これは、持ち家を持ちたいという人がなるべく持てるよう政策的にサポートされている面があるからです。
2021年6月現在でも変動金利で年0.4~1.0%位、フラット35でも21~35年で年1.35%。
対する銀行系のカードローンでも2~15%、リポ払いで15%程度、消費者金融で18%です。
株式や投資信託を投資している方が上記の金利を見ると、頭金を払わずに住宅ローンをできる限り多く借りて、そこで余ったお金を投資信託で年利5%で運用すればその分儲けが出るのでは…と考えたくなるのではないでしょうか?
確かに理屈上はそう言えるものの、僕個人としては2つの点からそこだけ見て、多額の資金を借り入れるのは得ではないような気がします。
1つ目は運用益は必ずしも安定した利益を上げられるとは限らないことです。
運用先は株式、債券、投資信託等が主だと思いますが、これらの値は刻一刻と変動します。
そうしたリスクがある程逆に利回りが得られるということになるのです。
株式インデックスの投資信託等は年利5%等よく言われますが、これは長期のレコードの結果であり、実際は毎年毎年上下を繰り返しているのが実態です。
万が一、住宅ローンで余剰となった資金をも含め全額株式等に振り分けて、その後暴落するようなことがあれば、逆に大きな損失となってしまいます。
多くの資金を確保しながら運用というのも確かにありうる戦略だとは思いますが、そうした万が一のリスクを考え、一部資金を残しておく等リスクコントロールを考えておく必要があると思います。
2つ目はそうはいっても返済額が大きくなりすぎては、月々の生活に支障が生じることです。
やはり、ここでも自分の生活の質に合わせてローン金額を設定する必要があると思います。
こうした点から、できる限り借りられる金額借りるというよりは、バランスを考えて借りる額を設定した方がいいと思います。
②-2 低金利のお金を多く持っておくことで、何かあった時の保険になる
こちらについても先程申し上げた通り、バランスを考えて借りるのなら良いのではないかと思います。
住宅ローンは低利な資金であることは確かですので、手元に資金を置きながら、何かあった時に用いるというのはありうる選択肢だと思います。
但し、リスクヘッジを考えても、それ以上に不要な資金を借りすぎるといらない金利を支払うことになります。
どの程度資金があった方が後々安心して生活できるかを考えながら、借入金額を設定するのが大事だと思います。
まとめ
結論は、「借入金額はバランスを見て!」「マイホームで生活する時のことを考えて、余裕のある返済計画を!」です。
借入額を考える時に良く使われるのは、借り入れした後の月々の返済額を今自分が支払っている賃料や収入から費用を引いた余剰額以下にしておくことです。
「住宅ローン」「返済シミュレーション」等検索すれば、借入額に対して月々の返済額がどの位になるかわかるサイトがいっぱいあります。
こうしたサイトを利用しながら、自分に合った借入額を是非考えてみてください。
ここまでお読み頂き、ありがとうございました。
それでは、また!