疑問に回答!

〔素朴な疑問〕『戸建・マンション』問題② 戸建派・マンション派徹底比較

こんにちは!しろくまです。

「戸建に住むのか。マンションに住むのか」という永遠の問題について、今回は戸建派・マンション派を徹底比較していきます。

これを読めば、戸建・マンションどちらも長所と短所があることが分かって頂けると思います。

戸建・マンション、正解はありません。

自分の好み・価値観でどちらが良いと思うか次第…。

自分はどう思うか、何を重視し、何に目をつぶるのか、考える際の一助になれば幸いです。

戸建派 vs マンション派 徹底比較

結論を以下の表の通りです。

以下、解説していきます。

物件次第ではあるが、経済性はマンション優位か・・・

経済性ですが、住まいに関わる資金の移動は物件を購入した時にかかる「初期」、住んでいる期間中に常に発生する「期中」、売却する際に発生する「出口」の3つに分かれます。

「初期」・「期中」・「出口」の3つの資金の移動を足し合わせる事で経済性を判断することになりますので、戸建とマンションのそれぞれの時期の資金移動を比較してみたいと思います。

初期コストは物件次第

初期コスト自体は、選ぶ物件次第なので、比較にならないかな、と思います。
なので、ここについては、同点ということにしておきます。

期中コストマンションの方がかかる

住んでいる間にかかるコストを考えた場合、こちらは戸建の方が有利です。

マンションは管理費・修繕積立金・駐車場代を毎月払い続けることとなる一方、戸建はこれらのコストが毎月は発生しません。

戸建も大規模修繕をいつかはしなければならないので、積立はしていかなければなりませんが、駐車場スペースがあれば駐車場代はかからないですし、管理費というものも払わずにすみます。

出口はマンションの方が価格安定性がありそう

勿論物件次第ですが、出口はマンションの方が良い価格で売れやすいと思います。但し、”いい立地にある”マンションであれば、です。

需要から考えると、日本は今後少子高齢化が進んでいきますが、都市圏では人口増加・維持する期間はまだあります。

一方で世帯数自体が増加している(一方で1世帯あたりの人数は減少していくことになりますが…)地域もまだまだあります。

特に、1~3人家族が増えており、そうすると1LDK~2LDK程度のマンションは今後も需要が安定していく可能性があります。

一方供給から見ると、駅前等良い立地のマンションは既に建っている者が多く、新築はそれなりにあるものの、大量供給は難しい状況です。

そう考えると、需要が底堅く、大量供給はしにくい立地の良いマンションの価格は安定そう、と言えます。

一方、戸建は世帯人数が減少していく中で需要が減少していく可能性もあり、また個別性・こだわりが強い買主も多いため、他人が作った建物を評価しにくい市場であるため、売却代金は伸びにくくなります。

経済性の結論…どちらかというとマンション

個人的な結論としては、どちらかというとマンションの方が経済性が高い、です。

但し、前提条件(特に住む期間が長ければ長いほど戸建優位になります)にもよりますし、物件の立地や管理・修繕状況(管理・修繕がダメダメなとんでもない失敗マンションもあります)にもよります。

物件の個別性の方が強いと考えて、実際に物件を見に行く際に経済性については改めて考えてみて頂ければ、と思います。

利便もマンション優位 基本的にその源泉は立地

利便性についてはマンションの方が高いです。

マンションの方が駅近だったりして立地が良い場所が多いため、通勤や買い物等で便利です。

また、マンションではいつでもごみが捨てられるようになっていたり、サービスルームがあったり等、付加価値もあります(その分管理費取られている訳ですが・・・)。

更に、流動性、つまり物件の売買のしやすさという点でも戸建よりも有利です。

人生の中には、転勤や家族の住生活の変化(子供の増加や独立等による人数の減少)により、住む場所を変えなければならない、変えた方がいい、という場面は発生します。

その際、マンションであれば、戸建よりは容易に売買が可能です。

一方で戸建はなかなか難しい面があります。特に、建物の面です。

戸建の場合、「住まい重視派」の割合が多く、そうした方々は他人の作った建物ではなく、自分好みの住まいにしたい、という思いからどうしてもリフォーム前提だったり建替前提、という方が多くなります。

そうなると、自分はお金をかけて色々な趣向を凝らした家なのに、あまり建物を高評価をしてもらえない、という事態が多くなります。

そのため、戸建の流動性はどうしても低くなりがちです。

居住性は戸建! こだわりや子育て環境の充実

では、戸建の強みは何か?それは居住性です!

戸建は何といっても、広いですし、レイアウトも自由です。

自分好みのレイアウトで部屋を作ってみたり、お風呂やキッチン、庭といった色々な所に自分の好みを反映させることができます。

また、マンションだと隣や上下の各部屋に気を使わなければなりませんが、戸建も近所トラブルが発生しない訳ではないですが、その気遣いも半減させることができます。

特にお子さんがいらっしゃるご家庭だと、「子供が回りを気にせず過ごせる環境」、「のびのびできる環境」といったことを重視されると思います。まさに、戸建がそれを実現してくれます。

ペット飼育可というマンションも最近増えてきていますが、それでも中型犬まで。戸建であれば、大型犬でも自由に飼うことができます

まさに一国一城の主。経済性や利便性が劣ったとしても、それを補える良質な住まいがそこにあります。

おわりに

「経済性・利便性のマンション」、「居住性の戸建」
「立地のマンション」、「広さの戸建」
「合理派のマンション」、「こだわりの戸建」

戸建とマンションについて、色々な切り口で比較してみました。

言えることは、やっぱりどっちも良い所があり、どっちも欠点はある、ということです。

こればかりはやはり、自分自身の好み・価値観で決めていくしかありません。

戸建・マンションどちらが良いか、悩ましい問題でもありますが、住まいについて夢を膨らませながら、色々考えられる、楽しいテーマでもあります。

良く考えずに決めつけてマンション買ってみたけど、やっぱり自分には戸建の方が良かった、という人の話もよく聞きます。

個別に物件を探す前に、自分自身で考えてみるとともに、是非パートナーや家族と楽しみながら話し合ってみると、こうした後悔は軽減できると思います。

今回はここまでです。ありがとうございました。それでは、また。